はじめまして。ミドリ・ブラックモアです。
新卒で就職したみなさん元気ですか? 働き始めてから1ヶ月が経ち、仕事に慣れてくる頃だと思います。一方、私は今年の3月に大学を卒業し就職したあと、すぐに仕事を辞め、この度めでたく無職になりました。
私は大学を卒業するちょっと前の2月から零細企業の事務員として中途採用され、週5日9時から18時まで働いていました。
零細企業ゆえに圧倒的人手不足で仕事を教えてくれないどころか事務所に一人ぼっちで放置……みたいな事ばかりで、取引先に怒られる事が多く、毎日泣きながら電車に乗り、そして体調を崩しました。このままではただ1つ自分が好きと言える、「文章を書くこと」も出来なくなると思ったので、仕事を辞めようと決意しました。
今回は入社したての私が仕事を辞めるまでに実際にやった事をまとめていきたいと思います。
・これからの生活費を計算しよう
当たり前ですが仕事を辞めたら収入が途絶えるので生活費を計算します。
交通費、食費、クレジットカードの支払いなどなど…幸いにも貯金が少し残っており、仕事を辞めてもすぐには死なないなと確認して「辞める」作業に入りました。
私は雇用保険に入っておらず、失業手当が給付されないので「めちゃくちゃ切り詰めてなんとか2ヶ月生活できる額」と「これから2ヶ月で引き落とされるクレジットカードの利用額」の合計を確保しました。と言っても私は実家住みで家賃も食費もかからない状況ですし、参考にならないかもしれませんが…
・タイムカードのコピーを取ろう
私の会社では勤怠をタイムカードで管理していました。仕事を辞めると言ったら揉める事は確定していて、もしかしたら給料をもらえないのでは? と心配になったので、働いていた証拠を手に入れ、何か問題が起きれば労基に行こうと考えていました。「仕事を辞める事に関する不安」を早めに潰すのです。結局給料は貰えたのでコピーは使いませんでしたが。
・メンタルクリニックに行ってみよう
自分の今の精神状態を確認する為にメンタルクリニックに行きました。メンタルクリニックというとハードルが高いかもしれませんが、探すと当日受付をしてくれる病院もありますし雰囲気も内科や皮膚科などとさほど変わりません。
メンタルクリニックの医師は仕事を辞めたい人をたくさん診ているので客観的なアドバイスをくれるし、具体的な病名を診断してくれる場合もあります。
また職場によっては診断書の提出で「休職」扱いにしてくれることもあります。雇用契約書を確認し、診断書を書いてもらっても良いかもしれません。
・職場の人に仕事つらいアピをちょっとしておこう
急に「辞めます」と言ってしまうと、怒られたり、強引に引きとめられてしまうかもしれません。なので、あらかじめ伏線を張っておきます。伏線を張る事で「辞めます」と言った時に「まぁそんな気がしてた」と思わせる事が可能です。
・上司にやめる事を言おう
様々な転職サイトにも書いてある通り、雇用者には私たちを辞めさせない権利はありません。「辞めたいです」ではなく強気に「辞めます」と言いましょう。私は引き止められることを想定してその反論を用意しておきました。例えば「人手不足なので困る」には「もっとはやく人手不足を解消すべきだった」、「辞める時は3ヶ月前に言うことになっている」には「雇用規約に記載がない」などなど。論破されないために雇用規約を読みまくりました。場合によっては先に労働基準監督署に行って相談をして、その辺の規則を確認しておくといいかもしれません。
私は結局普通に辞められましたがなかなか辞めさせてもらえない事もあるみたいです。気合い入れて宣言しましょう。
・診断書があるならつき付けよう
若者の過労死などが大きく報じられている事もあり「鬱は甘え」的な事を言う人も減ってきました。「仕事が辛いです」というのは主観的かもしれませんが、診断書は客観的です。私が行った病院では診断書を書くのに別途3000円ほどかかると言われましたが仕事を辞める最終兵器として診断書を書いてもらいました。
・友達についてきてもらおう
私はそもそも「辞めます」と言う事ができるか分からなかったので、会社の外で友達に待っていてもらいました。「今言わないと友達が待ちぼうけをくらう」という気持ちで退職を宣言できます。もしかしたらものすごく揉めるかもしれないので、待つ事が苦じゃない友達にお願いして、あとでお礼もしましょうね。
<まとめ>
私は自分が仕事を辞めたら会社が回らなくなりみんな困ると思っていました。大学の卒業式の為に1日休む事すら大変なほどでしたが、それでも私が辞めた後も会社はなんとかなっているようです。
社員5人の零細企業ですら1人欠けてもなんとかなるのですから、それ以上の規模の会社なんて本当にどうにでもなると思います。
会社を退職した後、街中やインターネットで新社会人を頑張る同い年の人をみると「どうして自分は頑張りきれなかったんだ」と思いますし、みんなに怠け者のような扱いをされますがそれでも仕事を続けるよりかはいくらかマシだろうなと思って生活しています。
こうして見ると体力的にも精神的にも結構大変である事が分かると思います。仕事を辞めるという事はとても大変だしその後の生活も大変なのでよ〜〜〜〜〜く考えて辞めましょう。
仕事を続けても辞めても辛いって本当に最低ですが、どっちにしろ辛いならマシな方に行きたくないですか?
文:ミドリ・ブラックモア(@MidoriBlackmore)(Blog)
原宿観光案内所もしもしボックス元スタッフで、新卒でしたが無職になりました。現在はライターの見習いをしつつ家事を手伝い貰ったお小遣いで生活しています。原宿カルチャーだけでなく音楽や映画なども好きのミーハーです。趣味は純喫茶で特技は麻雀。
編集:渡良瀬ニュータウン(@cqhack)
趣味は本を積むこと、特技は被害妄想です